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人気上昇中の「ロゲイニング」って何?

2019.3.20 0

スポーツエントリーでお取り扱いしているスポーツイベントの中で、近年人気が急上昇しているジャンルがあります。そんな、昨年は全国で100イベント以上が開催され、バリエーションも拡大している「ロゲイニング」をご紹介します。

目次

「ロゲイニング」って何?

ロゲイニングに似たスポーツとして一般的になじみ深いのは「オリエンテーリング」ですが、ロゲイニングはその派生競技といえます。スタート前に通過ポイント(競技では「コントロール」と呼ばれます)とゴール地点が書かれた地図が支給され、地図をもとに「いかにポイントを効率的に回ってゴールするか」を競う点は共通です。

ロゲイニングのコントロール(チェックポイント)

オリエンテーリングとの違い

オリエンテーリングでは、通過ポイントを決められた順で巡り、フィニッシュまでの所要時間が競われます。日本で「オリエンテーリング」というと「ハイキング感覚のスタンプラリー」のようなものが想像されがちですが、競技としてのオリエンテーリングは「最適なルートを地図と地形から検討し、より早く走り抜ける」という知力と体力のソロスポーツです。

一方のロゲイニングは、タイム制ではなく総得点で競われます。地図上に多数設定された通過ポイントを制限時間の範囲内で回れるだけ回って得点を積み上げるのが基本です。通過ポイントに設定された得点は、到達の難易度によって幅があり、たとえば高所など攻略に時間や体力が必要な場所の得点は高く設定されます。そのため、たとえば「低得点のポイントをたくさん回る」「高得点のポイントをできるだけ獲得する」といったルート戦略の多様性が生まれ、ゲーム性の強い競技と言えます。また、基本的には2~5名が一団となって戦略を相談しながら進行するチーム戦でもあります。

ロゲイニング オリエンテーリング
通常、2~5人のチームで参加 通常、ソロで参加
できるだけ多くのポイントを自由に巡る 決められたポイントを規定の順で巡る
制限時間内に獲得した総得点で競う フィニッシュまでの所要時間で競う
通常2時間~24時間の競技時間 通常10分~2時間程度の競技時間
重装備(飲料、食料、エイドキット等) 軽装備

競技人口も世界で増加中!? ガチ勢の楽しみ方

上記の通り、オリエンテーリングが比較的スプリント的な競技である一方、ロゲイニングは戦略と耐久力の競技という側面があります。実際にロゲイニングの選手権大会は競技時間が24時間(フル)や12時間(ハーフ)といった長丁場で、休憩や食事の取り方も戦略に含まれるユニークな戦いになります。

ロゲイニングの発祥はオーストラリアで、現在では欧州を中心に競技人口を増やしています。世界選手権も1992年から、現在では2年に1回のペースで開催されていて、前回2017年大会では20カ国以上・約400チームが参加しています。

2017年大会では全100地点中72地点(約97km)を24時間で走破した地元チームが、427点で優勝しています。また、日本人を含む3チームのうち最上位は、国内トップロゲイナーとして活躍する鈴木真/福島大輝組の223点146位でした。

ラトビアで開催された2017年の世界選手権のマップ(公式サイトより)
2017年ラトビア大会の優勝チームのルート(公式サイトより)

2点めが優勝チームのルートです。地図の中程にある緑色の矢印から正午にスタート。午後にかけて地図の左側を攻略し、夜21時頃に補給等が可能なヘッドクオーターとなっているスタート地点に立ち寄り。夜間から翌午前にかけて地図の右側を攻略しているのがわかります。

線の色がポイント間のスピードを表していて、色が濃いほど移動に時間がかかっていることを示しています(休憩時間も含みます)。すべてのポイント間を1時間以内に踏破していることから、24時間にわたってほぼ動きっぱなしという過酷な競技であることがわかります。補給所(WD=Water Drop)も点在するので、休憩や補給も戦略のうちです。

日本でのロゲイニング大会

日本では、日本ロゲイニング発祥の地と言われる長野県・菅平高原で開催される「ロゲイニングチャレンジ菅平高原」のほか、全国でイベントが開催されています。日本オリエンテーリング協会が主催するシリーズ「ナヴィゲーションゲームズ」では、国内20大会程度を利用して年間ランキングが決定されます。

観光、自転車にスマホ活用、ロゲイニングのバリエーション

ロゲイニングにおける「制限時間内にチームで競技エリアを歩き(走り)回るという」ルールは、観光やレクリエーションとの相性もよく、幅広い年齢層や経験度でも楽しめることから地域イベントのひとつの流行になりつつあります。

観光ロゲ、街ロゲ

その名の通り、地域観光イベントとして開催されるものです。コントロール(チェックポイント)に観光名所が設定されていたり、ポイントやヘッドクオーター(中心基地)でご当地グルメが楽しめたり、ポイントに応じてプレゼントがもらえたりと、レクリエーション要素の強いイベントとなります。

また、競技のロゲイニングは山間部など不整地で行われますが、町中で気軽に楽しめる「街ロゲ」も人気です。

いずれもスタート直前に地図が渡されるまでチェックポイントがわからないので、宝探しのようなワクワク感があり、よく知る街の意外な魅力を再発見できることも特徴のひとつです。

フォトロゲイニング

チェックポイントで写真を撮影することで得点を獲得するイベントです。一般的なイベントの場合、スタート時に地図と一緒に各ポイントの写真見本が配布され、各ポイントでは見本と同じ場所で記念撮影を行います。一緒に頑張ったチームの絆と名所のSNS映えする写真がたくさん残せます。

詳しい楽しみ方は、日本フォトロゲイニング協会のWebサイトで初心者ガイドをチェックしてみてください。

チェックポイントで記念撮影するフォトロゲ(フォトロゲイニング生駒)

サイクルロゲイニング

移動に自転車を使用するロゲイニングです。行動範囲が大きく広がるので、より贅沢に地域の魅力を満喫できます。

スポーツエントリースタッフが参加した「ふたばサイクルロゲイニング」のレポートをぜひチェックしてみてください。現地までの移動から終わりまで、サイクルロゲイニングの楽しみ方の一部始終をお届けします。

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スポーツエントリーでは年間を通じてたくさんのロゲイニングイベントをご紹介しています。ただいまエントリー受付中のイベントは下記からチェックしてみてください。

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